■ Ai 10x FACEで、弾道補正ポイントが10倍に進化
新しい「ELYTE」ドライバーの最大の進化ポイントはフェースです。前作のPARADYM Ai SMOKEシリーズでは、AI設計フェースの細かな形状をすべて製品に反映することが難しいという課題がありました。
「ELYTE」ではソフトウェアを大幅にアップデートし、フェースの微細な部分まで再現することが可能になりました。その結果、弾道を最適に補正するコントロールポイントが、従来モデルと比べて10倍となる約25,000ポイントに増加しています。
さらに、AIに入力される実際のスイングデータ量も大幅に増やすことで、各ポイントの補正精度が向上しました。この進化したフェースは「Ai 10x FACE」と名付けられています。
このAi 10x FACEにより、前作と比較して飛距離が最大8ヤード伸び、着弾範囲が最大19%狭まるという高いパフォーマンスを発揮します。
■ 約75回の試作で完成した、速さと安心感を両立する形状
「ELYTE」では、新たにチタン対応の3Dプリンターを導入しています。従来の約1/90という短いリードタイムで試作品を製作できるようになり、約75回にも及ぶヘッド形状の試作とテストを実施しました。
最終的に採用されたヘッド形状は、前作よりもシャローで投影面積が大きく、安心感のある見た目でありながら、空気抵抗を大きく軽減しています。これにより、ヘッドスピードの向上にも貢献しています。
■ 打球音の良さにも貢献するサーモフォージドカーボン
クラウン部分には、航空宇宙分野でも使用されるサーモフォージドカーボンを採用しています。軽量で高強度なだけでなく、成形精度にも優れており、設計どおりの形状を高精度で実現できます。
この素材の採用により重量配分が最適化され、理想的なスピン量と打ち出し角を実現するとともに、心地良い打球音も生み出しています。
■ 重量を前後に集中させ、速さと理想の弾道を追求
シリーズの中でもプロや上級者向けモデルとなる「ELYTE ♦♦♦ ドライバー」は、360°カーボンシャーシを採用しています。クラウンにはサーモフォージドカーボン、ソールにはフォージドカーボンを使用し、重量配分の自由度を高めています。
ボールの上がりやすさよりも、スピードと理想的な弾道、飛距離性能を重視した設計です。ソール前後にはスクリューウェイトを2カ所搭載しています。
■ 小ぶりな450㎤ヘッドと伝統的な洋ナシ型形状
「ELYTE ♦♦♦ ドライバー」のヘッド体積は450㎤で、ディープフェースかつ、プロや上級者に好まれる伝統的な洋ナシ型形状を採用しています。
ロフトは8度、9度、10.5度の3種類を用意し、アジャスタブルホーゼルにも対応しています。ソールのスクリューウェイトは初期設定でフロント4g、バック9gとなっており、入れ替えることで弾道の高さやスピン量の調整が可能です。
また、他モデルがマット仕上げのクラウンを採用しているのに対し、本モデルでは光沢のあるグロス仕上げを施しています。